最近(さいきん)は、研究(けんきゅう)をしている間(あいだ)、電気自動車(でんきじどうしゃ)とコスト高(だか)やシステムの非効率性(ひこうりつせい)などのせいでマスクに「staggeringly dumb」1() と呼(よ)ばれた水素自動車(すいそじどうしゃ)との対立(たいりつ)に出会(であ)い、集(あつ)めたデータに基(もと)づき、水素(すいそ)が現時点(げんじてん)では自動車(じどうしゃ)のセクターに関(かん)する限(かぎ)り、まだ実行可能(じっこうかのう)な道(みち)ではないということに説得(せっとく)された。それなのに、飛行機(ひこうき)とかトラックとか貨物船(かもつせん)とか運輸業(うんゆぎょう)や産業界(さんぎょうかい)などの他(た)のいくつかのセクターに対(たい)しては非常(ひじょう)にいい資源(しげん)だと思(おも)った。

 日本(にほん)の『基本水素戦略(きほんすいそせんりゃく)』は、時間(じかん)がかからず私(わたし)の研究(けんきゅう)に出(で)てきて、本当(ほんとう)に私(わたし)を驚(おどろ)かせた。なぜなら、日産(にっさん)リーフの大量販売(たいりょうはんばい)のおかげで、電化業界(でんかぎょうかい)ですでに先進(せんしん)である日本(にほん)が2017年(ねん)という早(はや)い時期(じき)に、電化(でんか)の代(か)わりに水素(すいそ)に注目(ちゅうもく)する決定(けってい)したとは想像(そうぞう)もしなかったからである。日本経済新聞(にほんけいざいしんぶん)によると、その戦略(せんりゃく)は主(おも)に、輸送(ゆそう)セクターでのガソリンや発電(はつでん)での液化天然(えきかてんねん)ガス (LNG) などの競合(きょうごう)の燃料(ねんりょう)とのコストパリティを達成(たっせい)することを目指(めざ)しており、生産(せいさん)から下流(かりゅう)の市場(しじょう)における適用(てきよう)までの供給網全体(きょうきゅうもうぜんたい)を含(ふく)んでいるそうである2。そのために、日本(にほん)の政府(せいふ)は研究開発(けんきゅうかいはつ)への投資(とうし)を開始(かいし)し、安(やす)くて低排出(ていはいしゅつ)の水素製造(すいそせいぞう)への支援(しえん)を提供(ていきょう)し始(はじ)めた。その他(た)の目的(もくてき)は、国内的(こくないてき)に海外向(かいがいむ)けの水素(すいそ)の輸出入(ゆしゅつにゅう)のためのインフラを拡大(かくだい)すること、運輸(うんゆ)や発電(はつでん)などのさまざまな分野(ぶんや)で水素(すいそ)の使用(しよう)を増加(ぞうか)することである。

 もちろん日本(にほん)は生産(せいさん)コストを削減(さくげん)し、需要(じゅよう)を増(ふ)やすために、他(ほか)の国々(くにぐに)と共(とも)に新(あら)たな国際協力(こくさいきょうりょく)を作(つく)ろうとしている。実際(じっさい)に、その中(なか)の多(おお)くは、日本(にほん)と同(おな)じようにロシアと中東(ちゅうとう)に対(たい)して、エネルギーの自立(じりつ)を切望(せつぼう)しているので、日本(にほん)と関係(かんけい)を作(つく)るのが大事(だいじ)にしているはずである。2018年(ねん)に、日本(にほん)は「水素閣僚会議(すいそかくりょうかいぎ)」を開催(かいさい)し、そこに21カ(か)国(こく)が『東京宣言(とうきょうせんげん)』をサインした。イタリアを含(ふく)む国々(くにぐに)の約束(やくそく)は情報(じょうほう)を交換(こうかん)したり、技術(ぎじゅつ)を開発(かいはつ)したり、供給網(きょうきゅうもう)を構築(こうちく)したりすることに基(もと)づき、エネルギーの脱炭素化(だつたんそか)に関(かん)する新(あら)たな協力(きょうりょく)である3 。それに、2019年(ねん)に、日(ひ)EUの自由(じゆう)な先進経済圏(せんしんけいざいけん)である「日(ひ)EU経済連携協定(けいざいれんけいきょうてい)(JEFTA)」が発効(はっこう)したのを考慮(こうりょ)すると、状況(じょうきょう)はさらに良好(りょうこう)に見(み)えると思(おも)う。実際(じっさい)、イタリアの製造業(せいぞうぎょう)には液化天然(えきかてんねん)ガス (LNG)の技術(ぎじゅつ)との類似度(るいじど)が高(たか)いので、水素(すいそ)の供給網全体(きょうきゅうもうぜんたい)に適用(てきよう)できる技術(ぎじゅつ)の生産(せいさん)において重要(じゅうよう)な専門知識(せんもんちしき)が数多く含まれている。

 その結果(けっか)、イタリアと日本(にほん)の関係(かんけい)に関(かん)して新(あたら)しい機会(きかい)を作(つく)るように、いくつかの新(あたら)しい経済(けいざい)も確立(かくりつ)することができると思(おも)う。皆(みな)さんはどう思うのか?

参考

1) Sissi Cao、『Elon Musk Mocks Nikola’s Hydrogen Cars, Explains Why Fuel Cells Won’t Work』、2020/11/6、https://observer.com/2020/06/tesla-elon-musk-mocks-nikola-hydrogen-fuel-cell-electric-vehicle/ 

2) 日本経済新聞サイト、『水素基本戦略とは 日本は先駆けて策定、見直しへ』、2020/12/8、https://www.nikkei.com/article/DGXKZO67096890Y0A201C2EA2000/ 

3) 経済産業省公式サイト、『東京宣言』、2018/10/23、p.1-3、https://www.meti.go.jp/press/2018/10/20181023011/20181023011-4.pdf 

単語リスト

電気自動車:Macchina elettrica           

水素自動車:Auto ad idrogeno

貨物船:Nave da carico

運輸業:Settore del trasporto

基本水素戦略:Strategia di base per l’idrogeno

大量販売:Grande volume di vendite

電化業界:Industria del passaggio all’elettrico

輸送:Trasporto

下流:A valle

供給網全体:Intera catena di distribuzione

輸出入:Import/export

需要:Domanda

切望:Desiderare

水素閣僚会議:Consiglio dei Ministri sull’idrogeno

脱炭素化:Decarbonizzazione

先進経済圏:Blocco economico avanzato

良好:Favorevoli

類似度:Grado di similarità